いつもご覧いただきありがとうございます。
MOJI dartsのサトウユウシンです。
突然ですが、この度MOJIのダーツ台および
小物類全般を 大幅値上げ することを決心しました。
理由はシンプルで、
何を作るにも"安すぎた"ためです。
そして値上げをすることにより、
僕自身そしてお客様の、双方にメリットがあると断言できるからです。
今回は、
・自分の作品に求めるクオリティ
・価格設定について思うこと
これらを包み隠さず書きました。
正直、話しすぎじゃないかとも思いましたが
日頃どんな思いでモノ作りをしているのか皆様に知ってもらいたいと思い、
この記事を書いています。
最後まで読むと、"安すぎた" の意味を理解していただけるかと思います。
【ボッタクリと言われる事への恐怖】
今までの僕は、自分の作品にどれくらいの価値があるのか、客観的に見ることができませんでした。
幼い頃から木材に囲まれ、必要な物は自分で作れる環境が当たり前になっていたからです。
材料費や人件費をもとに価格を設定してみると、
自分の想像よりも遥かに高くなってしまい、
「誰も買ってくれなかったらどうしよう」
「ボッタクリだと思われたくない」
という恐怖心から、
大量生産の製品と大差ない価格設定で
販売を繰り返していました。
ビビりの僕は、
「大勢の人に買ってもらうには、とにかく安くしないと…」
という安直な考えで自分を安売りしていたんです。
近年の木材価格の高騰も相まって、
ヒィヒィ言いながら大量の仕事に追われ、
余裕のない精神状態で製作をするしかありませんでした。
【自分の思う職人像との矛盾】
そんな精神状態で生み出される作品は、
どこか横着したりだとか、1mmの誤差なら許してしまったりと、
自分の職人としてのプライドにそぐわない物になっていました。
「今の状態って、僕を頼って依頼してくれているお客様の気持ちを
踏みにじってはいないか…?」
こんな疑問を持つようになりました。
ならば、今の思いを全て知ってもらった上で、
それでも僕に頼みたい、と言ってくれる人に最高の逸品を届けようじゃないか。
そう思いました。
作品ひとつひとつに向き合うお金と時間がもっと必要だ。
……値上げしかない。恐怖心を超えて。
自分が心から欲しいと思えるような
納得のいく作品を、本当に必要としてくれている人たちに届けたい。
・・・拙い文章ですが、こういった経緯で
作品全体を値上げすることに決めました。
— 価格に見合う技術を身につける —
これが今の僕の課題です。
まだまだ未熟者ではありますが、
「他ではなく、サトウに頼みたい」
そう言っていただける職人を目指して精進しますので、
今後ともお付き合いいただけたら幸いです。
サトウユウシン